果たしてそうでしょうか

東方 絵 音ゲー

十段から皆伝まで這い上がるまでの過程

はじめに

私の趣味は音ゲーです。先日beatmaniaIIDX 25 CANNON BALLERSでSP皆伝を取りました。

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合格したのは2Pミラーでした。

 

それに関して、皆伝を取るまでの険しかった心境をつらつら書いた「エッセイの皮を被ったポエム」

nerewid.hatenablog.com

をブログに投稿したところ、そこそこ読んでもらえました。さらにかなり好意的な反応(=RTしてくれた方のコメント)も多く頂けて嬉しかったです。そうした反応の中に、「苦しみながら皆伝を取った人が合格までにどういうことをしていたか書いたら、参考になるんじゃない?」という声があったので、書いてみたいと思います。

 

最初に以下の点に留意してください。

  • 再現性はない。
  • ☆12を頑張りだすより前の記憶が薄れてきてるので、対象は十段以降に絞る。
  • BMSを活用していた。
  • 筆者は皆伝合格にスコアは不要だと思っている。
  • 手首皿

上達する方法は当然人それぞれだと思います。しかし行き詰まった時には、他人にも目を向けると得をすることもあると思います。私も他人の経験からも部分的ではあっても学ぶことがある筈だと考えて、色々な情報源から良いと思ったことを取り入れてきました。その結果自分が持つことになった皆伝合格に対する考えを書いていきたいと思います。それなりに考えてやってきたので、「ここは真似したいな」と思えるところがありましたら幸いです。

 

ビートマニア遍歴

まず、どんな感じで成長してきた人間の言うことなのか、皆さんに判断材料を提示したいと思います。

七級〜初段 2013年8月〜10月

二段 2014/3/25

三段 3/25

四段 4/21

五段 5/7

六段 9/24

七段 11/01

八段 2015/3/19

九段 2015/5/24

十段 2015/11/10

十段取るまでに、2300クレ+BMS600万ノーツかかったらしいです。

(発狂初段 2017/3/13)

中伝 2017/3/14

(発狂二段 2017/8/21)

(発狂四段 2018/4/5)

(新発狂四段 5/27)

皆伝 2018/11/6

 

足掛け5年3ヶ月。ACは4700クレぐらいでBMSは2700万ノーツでした。皆伝平均よりはかかってると思います。合格時のリコメンドは★11.45、未難94、未易17でした。

他の音ゲーもそこまで上手くないので、他のゲームの地力を流用したということもないです。

これを見るに、十段から皆伝がちょうど3年。中伝はその中間地点のちょっと手前くらいでした。SINOBUZ中伝はいい段位だったのかもしれません。

Lincle

ゲーセンでリフレクをやっていたから存在は知っていた。やったことなし。

tricoro

初めてクレを投じる。2ヶ月くらいで初段まで合格する。その後はメイン機種リフレクと受験で忙しくなったため疎遠に……

SPADA

初段から五段に上がる。この頃大学に入ったがその時点では四段だったため、大学の音ゲーサークル(某4UT)には怖そうだから近づかなかった。

PENDUAL

五段から十段にあがる。かなり一生懸命やったバージョンで1700クレくらいやった。七段の頃DAOコンを手に入れてBMSを始める。八段のときに大学の音ゲーサークルに入って実力が近い人に出会う。このころからライバルを意識し始める。☆12がすこしづつできるようになり、最終日に十段になった。

Copula

中伝が登場するもMENDESが一度も抜けれず中伝を取れなかった。大学のコマ数が多かったので700クレくらい。後半はモチベ霧散してた。友達とペアプレーした記憶が多い。

SINOBUZ

中伝になった。かなり発狂BMSをやっていた。その分ACは700クレいかないくらいだった。あまり思い出がない。

CANNON BALLERS

最終日に皆伝になった。途中までは発狂BMSで修行していて、ある時から皆伝を狙うために発狂BMSをやめてACをたくさんやった。それでも1200クレくらい行ったので、結構鍵盤をたくさん叩いていたと思う。

 

人の失敗から学ぶ

本題の前に一つ。人の成功論は参考にならないけども、人が失敗した要因を避けるようにしていくと結果としてうまくいくという話を聞いたことがあります。成功論同士は必ず重なりあう訳ではないですが、人が失敗する要因というのは自ずと重なってくるということなのでしょうか。

私がビートマニアにおける失敗の要因だと思うことを以下に挙げておきます。

  • 1週間以上やらない期間をつくる
  • 生活リズムがめちゃくちゃになる
  • 目を労らない(ビートマニア前にPCで長時間作業するときに対策しない)
  • 混んでるからって他の音ゲーをやる
  • 調子が悪い時にスパッとやめない
  • 様々なレベルでの粘着

この記事に限らず、自分よりうまい人にビートマニアで避けていること・後悔していることを聞くと参考になるかもしれません。よく「他人と自分を比べるのをやめろ」とは聞きます。そんなのできたら苦労しませんが。

タスクリスト

十段を取るくらいまではよく考えずにたくさんやっていました。しかし行き詰まりを感じて試行錯誤した結果、以下のような戦略を体得しました。

  • 難易度・譜面傾向・ランプなどによって細かくタスクを設ける
  • さらにそのタスクに優先順位を設ける。
  • その日に、取り組みたいタスクのスケジュールを用意する。
  • それぞれのタスクがダメそうだったら次に移行する。
  • やることがなくなったらやめる・帰る。

 これはACでもBMSでも通じる手法だと思いますが、自分はBMSではやっていませんでした(後述)。

私が皆伝合格直前期にACをやる時を例に取って説明します。

当時、各譜面に対するタスクとしては、

  • FC狙い
  • エクハ狙い
  • BP減らし
  • ハード
  • イージー

を想定しました。

さらに譜面の難易度・譜面傾向を踏まえて、自分が選ぶ可能性がある譜面として、

  • 地力S,S+高速譜面
  • 灼熱
  • その他☆12の皿
  • 地力に分類される未難
  • BP30以下の未エクハ
  • 地力A~Bのハード済み譜面
  • ☆11
  • ☆10

くらいに分類を自分の中に持っていました。

共鳴遊戯・コンフィズリーは地力Sですが、イージーつけたらやる意味を見出してませんでした。plan8や黒イカも何もやる価値を感じていませんでした。

さらにこうした分類を踏まえて、当時やる価値が高いと思っていたタスクに、以下のように優先度をつけていました。別に今わざわざ書き出しただけで、なんとなく頭に持っていた序列です。

  1. 卑弥呼灼熱 BP減らし
  2. クロペン イージー狙い
  3. マレ 無理だけど特攻
  4. ppナインエレクリ
  5. イージーついてる高速譜面のBP減らし
  6. 上位譜面のハード狙い
  7. ☆12皿のBP減らし
  8. ☆12エクハ狙い
  9. ハード済み☆12のBP減らし
  10. ☆11エクハ狙い
  11. ☆10フルコン狙い

今でも白壁とかスクリプとか未難なのですが、当時も眼中にありませんでした。

この序列に従って、大抵ゲーセンに行ったときは

11番→8番→5番から入って

調子が良さそうなら

→2番→3番→1番 疲れてきたらまた8番

と続けました。

逆に悪かったら、

→6番→9番→7番or10番→帰宅

とどんどん負荷を下げて、調子が上がらなければ帰る。

 

って感じで臨機応変にやっていました。下位のタスクは多くても1つにつき2クレorPF10分×2に留め、上位のタスクは時間と体力が続く限りやる。という方針でいました。でも「エクハいっぱい点くからPF40分くらいエクハ狙った」みたいなことも、たまにはありました。「できるからそのタスクを多めにやる」と言うのは、自分に許可していました。

 

メリットとしては、まず自分がどういうランプや目標を達成したいのかのリストを持っておくだけで、やることの種類が増えて退屈ではなくなると思います。さらにタスクの分類をしておくことで、自分の調子が上がりやすいアップの仕方が明確になってくると思います。加えて、予めその日のリストというかルーティンを持っておくことで、調子悪いときにはすぐに気持ちを切り替えて別のタスクに移れます。

 

デメリットとしては、連コできない環境だと結構リズムが崩れます。交代でやる状況では、時間がかかりすぎてメインの上位タスクまでいけない場合があります。あとスタンダードでこれを実行するのは選曲制限があるので結構難しいです。

 

弐寺に特有の話

BP100以上周回

文字通り☆12のBP100以上の譜面のBPを100以下にするのを狙い続けます。

これをやっている時期もありました。ただ、

  • まず☆12を大体やっている必要がある
  • 最上位をやる気になるくらいの地力(エレクリの最初で赤ゲージ行きはするくらい)が欲しい
  • 該当する譜面が少なくなってくると虚しい

ので、この方法ができる時期は個人的には限られていると思います。BP100以上だしてイージーして放置してる譜面が多くあるときがいいんですかね。

あと一つクソな点が、ステップアップの復習フォルダLEVEL12だとミスカウントが見れないので、スマホか何かにメモする必要があります。

 

オリジナルコース

本当にトリビアルなことですが、冥に向けてBPM200以上の曲でオリコを組んで鍛えたりしました。

トリカン→グングニル→エレクリ→マレ

でした。意外とマレでは落ちたりしません。逆にエキスパゲージのマレで落ちるならどう考えても地力不足です。

 

発狂BMSについて

発狂BMS、大好きです。譜面がたくさんあるし、実力数値のリコメンドが出るのも面白いです。しかし今BMSを取り巻く環境は過渡期にあるため、具体的なアドバイスを書くのは躊躇われます。LR2に変わる新たなクライアントが台頭し、発狂難易度表にとって変わろうとする意欲的な難易度表も登場し、IRも新たに立ち上がっています。そうした状況ですが、発狂BMSについても書いておきます。

 

一日一難易度

先に「弐寺では頭の中にタスクリストを用意してそれに従って臨機応変にやる」といった趣旨のことを書きました。BMSもそういうふうにやってもよいのですが、譜面が多いので思考停止してやってました。

発狂BMSでの戦略は「ちょうどイージー出来そうな難易度の譜面は全てやる。」でした。とりあえず時間が取れる日は、特定の難易度のfailedランプの譜面全てをイージーゲージで1日で一周しました。私がこれを初めて行ったときは、★9でやりました。リコメンドが★6台のころだったと思います。

どこまでの譜面をやればいいかと言うと、仮にちょうどそのレベルの半分くらいの譜面イージーしている難易度★nがあったら、その★n+2レベルまではすべての譜面をプレーしましょう。それぐらいが私はちょうどよかったです。そして★nと★n+1と★n+2のfailed全挑戦を同じ難易度を続けてやらないようにしながら繰り返します。ハードや★n-1以下は調子が悪いときやアップでやるようにします。★n+1が半分くらいイージーできたら、★n+3を全てやり次の対象は★n+1〜n+3に移して、また同じことを繰り返します。皆伝を狙うためにBMSをやめる時には、nが12と13の間でした。★12が6割位くらい、★13が4割くらいイージーになっていました。

 

リコメンド

リコメンドはついたランプを評価するものであって、つきそうなランプを見極めるためのものではないと思います。ぶっちゃけランプつきそうかどうかって一度やればわかりませんか。★n+2まで全部やるメソッドを実行していれば、リコメンドに頼らずともできそうな譜面がわかってくると思います。

 

いつから皆伝を狙うか

皆伝合格のための発狂BMSは、このサイクルのやめ時、つまりACに主軸を移すタイミングが難しいと思います。私もいくらリコメンドが上がっていっても、★11台程度では皆伝の曲目を地力でねじ伏せるのは無理だと考えていました。

ただ今思うと、先程のnで言えばn=14、つまり★14が半分くらいイージーできるくらいまではBMSを主軸にやってもよかったかなと思います。弐寺に戻ってから地力を上げる期間が長すぎる気がしました。

 

メンタル

すごい荒みながら皆伝を狙っていたので、お伝えできることは何もありません。当時の心境はこちらに書きました。

アドバイスをするとするなら、皆伝を受けるときは友達、できれば自分より上手い人がいるときがオススメです。合格した日も直前に灼熱とブインブインで落ちてましたが、友達がいたお蔭で心がクリアに保てました。

皆伝フラグについて

心構えとしては、「○○できたら皆伝受かる」みたいな話は全部疑ってかかった方がいいです。それは個人の一体験談に過ぎないと思います。私の体験談としては、信じられるのは冥のBPだけです。皆伝で一番難しい曲がどれだけできたか計れるのが冥のBPだと思いませんか。「灼熱難民でなければ、何回か冥をランダムでやってBPが120を切った日なら受かる」はまだ信用できる標語です。私はこれを上手い人から聞きましたが、でも一度BP116を出した日に落ちました。BPだけでなく、加速地帯の最初でイージーゲージが保てているかにも注目して、冥を抜けられるか見極める必要があります。

君も自分だけの皆伝フラグを後続に押し付けよう!

 

皆伝各曲について

皆伝各曲について思うところを述べます。鵜呑みにしないほうが吉。

嘆きの樹

乱でもやってはいけない。正直皆伝受けるたびに下手になっていって怖かったです。

灼熱beach side bunny

乱で何回もやりましょう。最初は落ちなかったのに、2P正規のトリル地帯に癖がついて抜けられなくなっていて危険でした。連皿中の鍵盤がいやらしいので、手首皿の人は無理に小指皿にしなくていいと思います。結局皿の枚数を覚えたりすることはありませんでしたが、24分皿の場所は覚えたほうがいいです。

卑弥呼

乱ハズレが冥より酷いと思います。正規鏡が有情なので正直苦労しなかった。

アチェンについても、譜面の薄くなってるところに合わせてやるという意識で十分事足りました。

乱ハズレの前半は本当に挑戦段階だとつらいですが、正規鏡特に2P鏡は押しやすいので、ハズレた時に前半できなくても不安になる必要はないと思います。加速地帯は、「当たってるとBPM150〜160地帯までイージーゲージが保てるように突然なる。」としか言いようがないです。そのために冥やその他高速曲をたくさんやりましょう。あと加速地帯の縦連のリズムは今でも覚えてないですが、横に広く見ることができれば、皆伝抜ける上では問題ないのかなと思います。

個人的には64小節目のトリルのあんみつを予め確認しておいて救われました。

 

おわりに

十段〜で皆伝を目指す人のなにか役に立てばいいと思いながらも、世にある皆伝攻略記とは違った側面から情報提供できればいいなと思って、記事を書きました。

とりあえず後輩の中伝の某氏に役立つような記事になっていれば嬉しいです。

 

検索用: 皆伝 攻略 抜け方 冥 加速地帯 中伝 地力上げ 目安

 

参考になったページ