音楽ゲームプレイヤーのための東方Project(原作STG)入門
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概要
この記事は私が関わりを持っている、東京大学音ゲーサークル B4UTというサークルのAdvent Calendar2016
に、急遽ピンチヒッターとして寄稿するものです。
音ゲーマーがメイン読者となることを想定しています。ご了承ください。 -
はじめに
音ゲーマーの皆さん、こんにちは。ボルテ、チュウニズム、マイマイなどに多くの楽曲が収録されているため、東方Projectはもはや未知のものではないと思います。
しかしながら、元となった弾幕シューティングゲームとしての東方Projectをやったことない、という人も多いのではないでしょうか。
そんな方々に原作(界隈では元のゲームのことをこう呼びます)に興味を持って貰えたらいいな、と思って筆を取りました。
人を選ぶジャンルなので合わない人はどうやっても合わない。
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弾幕シューティングって?
要は、「敵が放つたくさんの弾(弾幕)を避けながら敵を倒すゲーム」です。
一見避けられなさそうな弾幕を避けることに快楽を見出す遊びです。
初心者の方がつまづきやすいのは- キャラの見た目が当たり判定だと思ってしまう(実際はもっと小さい)
- 移動には低速と高速があることに気づかない
といったことでしょうか。
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東方Projectって?
主人公の博麗霊夢と霧雨魔理沙(とゲストで主人公になったキャラクター)を操作して、弾幕を避けながら敵をしばき倒す弾幕STGです。
普通の弾幕シューティングと同じように残機(ミスすると減り、なくなったらゲームオーバー)とボム(打つと一定時間無敵、危なくなったらこれで逃げられる)をシステムとして採用しています。
ゲームとしての特徴は、
- 出て来るキャラクターがみんなかわいい女の子(B4UTと同じ)
- 弾幕がきれい
- 音楽がすばらしい
- 今まで、名前のない無機質なものであった弾幕を「スペルカード」(ex. マスタースパーク)として捉え技名を付け、キャラクターの個性を表現している
- 安い(1500円くらい)
- 上記の特徴により気軽に触れることができる
- タイトルは「東方(漢字三文字) ~(英語サブタイトル)」で共通している
- 何作も出てるが、曲も絵もゲームも全部一人のおじさんが作っている(企業制作ではなく、所謂同人ゲーム)
他にもスピンオフとして漫画、小説、音楽CD、格ゲーがあります。
キャラクターとか世界観とかの魅力については割愛します。 -
音ゲーマーと東方の親和性
私が音ゲーマーに東方を勧めるのは、東方が音ゲーに近い要素を多く含んでいるからです。
まず、音ゲーする時ってたくさんのノーツを認識していますよね?
つまりたくさんの弾の集まりである弾幕を認識するのも苦じゃないのでは?ってことです。(実際は認識面では音ゲーと弾幕STGは決定的に違う点があるのですが。)
東方は意外とリズム感を持ってプレーすることが求められる場面が結構あります。
楽曲が重視されている、というのは音ゲーも東方も同じです。(東方の作者は、自作の曲を聴いてもらうための手段としてゲームを作り出したくらい曲を重視している。)
後は、東方はプレーして地力を上げてより難しいものをクリアする、という音ゲーでお馴染みのサイクルが健在です。
作品がたくさんあるので全部の作品をクリアしようとすると、結構大変です。これって☆11埋めとかに通じるところがあると、個人的には思います。
地力が上がると今まで苦労していた弾幕を避けるのが楽になるって感覚も音ゲーに似ていますね。
加えて強調しておきたいのは、
東方は基本的に癖がつかない
ということです。高難易度特攻も怖くないですね。
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難易度
弐寺ならNormal,Hyper,Another
DDRならBeginner,Basic,Difficult,Expert,Challange
と難易度がありますが、東方にもそれらはあります。
Easy,Normal,Hard,Lunatic
となっていて、おまけステージのExtraというものもあります。初心者の人はEasyかNormalを選ぶと良いでしょう。
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シリーズ作品
初心者の方が手に取る可能性が高いゲームについて、軽くシステムとNormal基準の難易度を紹介します(リリース順)
- 紅魔郷:凝ったシステムは無い、自機の当たり判定が見えないのが特殊。単純に難しい。地力A
- 妖々夢:たまに一回当たってもセーフ状態になる。まあ簡単。地力D
- 永夜抄:そんなに変わったシステムはない。ちょっと難しいかもしれないが、練習システムが充実している。地力C
- 風神録:弾幕は簡単、ボムを打つと攻撃が弱くなるのが難しいかも。個人差D
- 地霊殿:ボムで攻撃弱体化は同じ、ボム使えない人には地獄。弾幕も単純に難しい。個人差A
- 星蓮船:画面をふらふらしているUFOと仲良くする必要がある(精一杯の説明)。弾幕も簡単ではない。個人差S
- 神霊廟:ボムとは別にたまに無敵になれる。弾幕も簡単。個人差E
- 輝針城:アイテムをちゃんと取れないと残機が増えない。慣れると簡単。個人差C
- 紺珠伝:死んでもその場でやり直すモードが練習になる。普通のモードは結構素直な難しさ。地力B
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結局何から遊べばいいの?
- シリーズ初めから遊びたい→紅魔郷
- 知ってる曲が多い方がいい→紅魔郷、ボルテをやっているなら輝針城も
- 簡単なのがいい→妖々夢、風神録、神霊廟
- 地力をあげたい→永夜抄、紺珠伝
- 〇〇が出てるゲーム!→自分で調べて買ってください
一部のゲームにはスペルプラクティスという機能があります。
これは何かざっくりというと、「エルフェリアの運動会地帯だけ練習する」みたいなことが可能なモードです。これを埋めてると地力はどんどんあがります。
この機能がついているのは永夜抄、神霊廟そして輝針城です。 -
さいごに
興味を持っていただけたでしょうか?
実際どんなゲームかは適当にプレー動画でも見ていただければすぐわかると思います。
ゲームは無理そうだな…って方も、音ゲーに収録されている楽曲の原曲をyoutubeとかで聴いてみてはいかがでしょうか。
それでは~。